■初心者でも飛ばせるラジコン飛行機
零戦やジェット機、複葉機、ラジコン飛行機を飛ばしたいと思ったことはありませんか。近年、価格の低下、素材の進化などにより、ラジコン飛行機は、初心者にも随分身近なものになってきました。この記事では、実際にラジコン飛行機を始めるために必要な情報を紹介します。
■ラジコン飛行機の種類
ラジコン飛行機には、動力や機体の形状など、様々なものがあります。
飛行機を選ぶ前にその違いを把握しておきましょう。
◇動力
ラジコン飛行機を選ぶ上で、最も重要なのが動力の違いです。
初心者が始めやすいのは電動機です。
▽モーター(電動)
ブラシレスモーター、ESC(モーターコントローラ)、バッテリーで動作します。
小型で安価なブラシレスモーター、ESCが流通していますので、初心者でも入手しやすい。モーター電源は、Li-Po(リチウムポリマー)バッテリーが主流です。
▽エンジン
2ストロークエンジン、4ストロークエンジン、タービンエンジンなどがあります。
基本的に、実際の自動車や航空機のエンジンと同じ構造をしています。
燃料は、模型専用のアルコール燃料やガソリンなどを使用します。
エンジンに関する多少の知識を必要としますが、音や燃料の匂い、メカニカルな構造は、エンジン機にしかない魅力があります。
◇機体の種類
飛ばし方や目的の違いにより、ラジコン飛行機にも様々な種類があります。
戦闘機など実機を模倣したスケール機、曲技を行うためのスタント機、他にもグライダー、パイロン機などがあります。
初心者は、飛行練習をすることを目的とした練習機(トレーナー機)から始めると良いでしょう。飛ばし易く、壊れ難いように設計されており、値段も比較的安価なものが多いです。
◇材質
機体の材質には、木材(バルサ)、EPP(発泡ポリプロピレン)、FRP(グラス、カーボンファイバー)などが用いられます。
バルサやFRPは、スケール機やスタント機など、特定の機体に用いられることが多いです。
EPPは、見た目は発泡スチロールのようなので、見た目の美しさは多少削がれますが、壊れ難く、市販の接着剤で修理も可能なため、初心者にお勧めです。
■始める前に必要なもの
ラジコン飛行機を始める場合、機体や送信機以外に必要なものがあります。
機材を買い揃える前に確認しておきましょう。
◇飛行場所
身近になったと言っても、ラジコン飛行機をする上で、昔から変わらない大きい課題が飛行場所の確保です。どんなに小さいラジコンであっても、頭上から物が落ちてくるということは大変危険なことです。直接人にぶつからない場合でも、他人とトラブルになることがあります。飛行場所は、慎重に選ぶ必要があります。
▽航空法
危険性を伴うため、ラジコン飛行機を飛ばす場合、法律(航空法)が関係します。ルールに違反した場合、罰金が課せられることがあります。法律に関しても、一度確認しておきましょう。
基本的に、ラジコン飛行機は、人が通る場所や建物が近くにある場所では飛行させることはできません。飛行領域から建物まで、30m以上離れていることが原則となります。道路や鉄道、電線、空港がある場所でも、飛ばすことはできません。河川敷などを利用する場合、河川管理者や自治体の許可を得る必要がある場合があります。飛行する前に、国土交通省のH.P.で詳細を確認しておきましょう。
★ラジコンクラブへの加入
自分で場所を確保できない場合は、近くのラジコン販売店に問い合わせるか、ラジコンクラブを探すと良いです。
基本的にラジコンクラブには専用の飛行場があります。
ラジコンクラブに入会すると、飛行技術、調整方法など、様々な知識を教えて貰えます。
可能な限り、ラジコンクラブに入会することをお勧めします。
◇損害保険
ラジコン飛行機の場合、他人に損害を与える可能性があります。予期せぬメカトラブルなど、上級者でもその可能性が全く無いわけではありません。必ず損害保険に入りましょう。日本模型航空連盟の模型飛行士登録をすると、賠償責任保険に自動加入できますので、お勧めです。
◇指導者
ラジコン飛行機の場合、機体の調整、飛行技術、様々な知識が必要なため、上級者から直接教えて貰うことが近道になります。可能な限り、ラジコンクラブに入るなどして、経験者に指導して貰うことをお勧めします。飛行する時も上級者に指導して貰うと、色々な面で安心できます。
◇フライトシミュレータ、コントローラ
シミュレータは、上達するための絶対的な近道です。実機を飛ばす前に、必ずフライトシミュレータで練習しましょう。FMSなど、無料で入手でき、十分に練習できるものがあります。
■機材(電動飛行機の場合)
飛行前に必要なものを確認したら、機体や送信機などを揃えましょう。
◇送信機(プロポ)
これから機材を揃えるのであれば、中古であっても、2.4GHz帯のものをお勧めします。小型の電動機であれば、4~6チャンネルの送信機でも問題ありませんが、可能であれば、10チャンネル前後のものを使用しましょう。10チャンネル前後のものであれば、大会に参加する場合でも十分に対応できます。ラジコン飛行機の場合、フタバ電子のものを使用することが多いです。
◇機体
初心者であれば、練習機、特にプチトレーナーのようなEPP製の電動機をお勧めします。構造や見た目が実機と異なることが多いですが、実際に飛ばせるようになると十分に感動するものがあります。練習機で経験を積んでから、スケール機など飛ばしたいタイプの飛行機を購入した方が早道であることは間違いありません。
※プチトレーナー :
http://sekiai.net/rc_PetitTrainer.html
◇モーター、ESC
機体に応じたモーターとESCを選ぶ必要があります。
機体を購入する際に、推奨のモーター、ESCを確認しましょう。
ARFなど、予め機体に搭載されているものもあります。
※ARF(Almost Ready to Fly):半完成機。組み立ての必要が殆どありません。
◇プロペラ
サイズ、ピッチ、材質、様々なものがあります。
機体・モーターに応じたプロペラを選ぶ必要があります。
機体・モーターを購入する際に、推奨のプロペラを確認しましょう。
◇受信機、サーボ
受信機、サーボなどは、飛行機の命綱とも言えます。信頼性、精度、耐久性が優れているものを使用しましょう。
◇バッテリー・充電器・バッテリーチェッカー
電動ラジコン飛行機の電源は、Li-Po(リチウムポリマー)が主流になっています。Li-Poは、軽量、高出力ですが、充電、放電の仕方を間違えると、破損するだけでなく、発火する可能性があります。取り扱いには十分な配慮が必要です。Li-Po用の充電器を必ず使用して下さい。Li-Poは過充電、過放電に弱いので、バッテリーチェッカーを用意しましょう。
◇工具
ドライバ、六角レンチ、半田ごて、接着剤などが必要です。特別高額なものでなくて良いですが、使い易いものを準備しておきましょう。
■製作・組み立て
必要なものが揃ったら、機体を作製しましょう。上級者用の機体は、説明書が殆ど無いものもあります。初めは、ARFや作製するための説明書がきちんとある機体を選ぶとよいでしょう。
■設定・調整
飛行機は、組み立てただけでは、思い通りに飛行することはできません。機体の調整(重心、スラスト、舵角)、プロポ側の設定(スロットルカーブ、舵角、Exp)などが、最低限必要になります。インターネットなどの情報を元に自分で設定することもできますが、機体に合わせた調整などが必要になりますので、可能であれば、経験者に教えて貰いましょう。
■まとめ
実際にラジコン飛行機を飛行させるまでに必要なことを簡単に紹介しました。ブラシレスモーター、Li-Po、EPP、シミュレータの登場で、ラジコン飛行機は、初心者にも遠い存在ではなくなりました。価格が低くなったことで、必要な費用も随分少なくなりました。インターネットから、沢山の情報も得ることができます。自分で作った飛行機を、自分の手で自由に飛ばすことも夢ではありません。是非、ラジコン飛行機に挑戦してみて下さい。
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